コンセプト

水の惑星

地球にある7つの大きな大陸や、数多くの島を合わせても、私たちの住む陸地は30%で、残りの約70%はすべて海でできています。
私たちは「水の惑星」に住んでいるのです。

循環する水

地球の表面の70%も占める水ですが、これらのすべてが私たちの生活に使える水ではありません。利用できる真水は、この内たったの0.8%なのです。この1%にも満たない、ごく僅かな水が、地球上のほとんどの生命をうるおわせています。水は、氷(固体)、水(液体)、水蒸気(気体)の三態で自然界を循環しています。川や海の水は太陽の熱を受けて蒸発し、雲となります。雲となった水は雨や雪となって地上に降り、私たちの生活用水となります。そして、私たちの利用した水は下水道などを通じ川に流れ、海へと戻っていきます。つまり、海水→(水蒸気)→雲→(雨)→生活用水→海と、自然界を循環しているわけです。

また、水は木や草などの植物を育てます。雨や雪となって地上に降った水は地下にしみこみます。木や草はその水を吸い上げ、成長し、葉をつけます。葉は呼吸をするとともに水分を蒸散します。森やジャングルなど木の生い茂った場所では、たくさんの葉が水分を蒸発して、上空に雲をつくり、雨となり再び大地へと戻ってゆきます。
このように、私たちの生活そして植物、生物すべての生き物にとって、水は”命”となるわけです。

私たちのカラダを循環する水

私たちは、お腹が減ったり喉が渇いたりすると、食べ物や水分を口から摂ります。そして、口から取ったのとほぼ同じ量の水分が、尿や汗となって排泄されます。口から取った水分と排泄される水分とが平衡を保てれば、体内の水分量は一定を保ちます。しかし、病気や手術の時には、体液量(体の中の水分量)に変動が起こり、水分のバランスが崩れます。
このような時に行われるのが”輸液療法”(点滴)です。

輸液は、3つの大きな目的で行われます。

体液を一定の状態に保つ
意識障害やその他の原因で口から水分が摂れなくなった場合には、体内の水分バランスが崩れてしまいます。
これらの時、体内の水分を一定に保つために”輸液”が必要になります。

循環液量の回復
脱水症で体内の水分が減少した場合や、手術中や交通事故などで出血量が多くなった場合、また、ショック状態で循環不全が起こり組織まで血液が充分に循環しなくなった場合などに、”輸液”によって循環量と体液量を回復させます。場合によっては輸血が併用されることもあります。

栄養の補給
私たちは食べ物を口から摂ることによって栄養を補給しています。
しかし、手術等で口から摂れない時は”輸液”によって栄養の補給を行います。

このように、輸液は現代医療において重要な役割を果たしているのです。
私たち光製薬株式会社は、医療機関をはじめ各方面から高い評価をいただいている主要品目である輸液剤を中心に、医薬分野の事業を通じて、人々の健やかな未来のために貢献していきます。